日本では「正食」「食養」
Macrobiotique(桜沢のマクロビオティックの世界での普及がフランスから始まったので、フランス語表記がよく使われた)1950年代から桜沢が食養理論を世界に広げるために訳語として使ったものです。
マクロビオティックの定義
マクロビオティックは食べ物だけではとどまらない生命哲学
日本列島における陰陽という2つの要素の調和による生命哲学
*マクロビオティックの定義(日本列島における陰陽という2つの要素の調和による生命哲学)
寿命、生気、生命を意味する古代ギリシャ語の「マクロビオス」と知識、学を意味する「ティック」の複合語であり、医学のみならず、生活の知恵、生命科学、哲学の概念も含んでおり、病気の治療と予防だけではなく、より善い人生を目指すものです。
桜沢 如一(1896年~1966年)
*さくらざわ ゆきかず
海外では、ジョージ.オオサワ(Geoge Ohsawa)と英語表記にして活動してきました。
幼少期から体が弱く19歳の時に、自身の結核を石塚式養生法で健康を回復したことのより、1916年に食養会に入会し活動を開始しました。
食養普及団体「食養会」の発足(1907年~1942年)実質的な出発点となる。
食養の普及運動に天才的な資質を発揮し、石塚左玄の「養生運動」を、より大きな健康と平和へ世界観を内包した「マクロビオティック運動」へと拡大していきました。
:日本のローカルな「食養」をグローバルな「マクロビオティック」へ
石塚佐玄の「夫婦アルカリ論」を東洋哲学の易の陰陽論に置き換え、食のみならず、全ての現象を陰陽で見ることで健康と平和を確立する「無双原理」を提唱し、それらを世界的に発信することによってマクロビオティックという世界観を確立した。
「夫婦アルカリ論」…食物中の微量ミネラルナトリウム、カリウム、
「陰陽論」…全ての現象に求心力(しまる)である陽と、遠心力(広がる)である陰の作用を見る無双原理
:マクロビオティック三つの理論体系
食養論 {穀物菜食 身土不二 一物全体 陰陽調和}
+ 日本の風土が育んだ食体系から生まれた養生理論
陰陽論 {無双原理 12の定理}
+ 易をベースにした現象世界を構成する陰陽の法則を説明する理論
宇宙論 {宇宙の秩序 7つの法則 対数スパイラル}
なぜ宇宙が陰陽によって成り立っているかを説明する理論
食べ方について。。。
白砂糖、動物性食材を使わない理由
マクロビオティックでは白砂糖や動物性食材を使う事を禁止しているわけではありません。お料理教室では、使っていません。その大きな理由は、身体に大きく負担をかけるからです。穀物を主食にして野菜や海藻を主食にすることが身体に優しいと考えるからです。このことは身土不二の考えからも昔ながらの食事が健康にも良いことが経験則からもわかっていることです。
また動物性食材を摂らなくても栄養のほとんどは穀物と野菜、海藻からとれます。まずはマクロビオティックの基本の食事を取り入れ、体調の変化を感じてみましょう。
白砂糖について
白砂糖(精製砂糖)にはミネラルがほとんど含まれていないばかりか、科学的な加工がされている点にも注意が必要です。精製砂糖を摂ると急激に血糖値が上がり、身体に大きな負担を掛けるばかりではなく、依存性があり、またすぐ欲してしまいます。マクロビオティックでは砂糖は陰性の強い調味料として避けるものとしています。市販されている食材多くに精製砂糖が含まれています。砂糖を摂る場合は出来るだけ、精製度が低い甜菜糖や、きび糖などや、植物や果物に含まれる天然の糖分を摂りましょう。穀物に含まれるでんぷんとることをお勧めします。
動物性食材について
牛や鳥や豚は植物から栄養を摂っているため、同じ動物の人間も栄養は植物から摂るのが自然な姿と考えます。乳製品や卵は、牛や鶏に生産性を上げるため環境を工業化したり、飼育に薬品を混ぜたりしているので注意が必要です。健康になる為に動物性食材を減らす、控えることは現在研究さまざまな結果から広く知られていることです。食べてはいけないものではありませんが、とる場合は食べ物のバランスを考え、植物や海藻と一緒に摂るようにするとよいでしょう。
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