家族と愉しむマクロビオティック
マクロビオティックは一般的には、「肉や魚、卵や乳製品などの動物性を食べない」「砂糖は摂らない」など、好きなものが食べられない制限食といったイメージがありますが、そうではありません。
これまで習った食事だけをしなさいと言ってるのではなくて、普段の食事との調和をはかるためにマクロビオティックの基本的な考えや食事を紹介してきたのです。食生活は皆さんそれぞれ違います。肉が好きな人、魚が好きな人もいます。また家庭でもそれぞれ好みは違います。普段の食生活にマクロビオティックの基本的な食事を少しづつ取り入れることから始めると良いみたいですね!!
You are what you eat.
あなたは、あなたが食べたもので出来ている。
私たちの身体は自分たちの食べたもので出来ています。食べ物はエネルギーの源です。日々、自分の食べている物が、消化、吸収されて栄養素が、身体の必要なところに適時届けられていてエネルギーとなったり、私たちの身体を作っています。その事にもっと目を向けたいです。
また食べものは精神にも大きな影響を与えます。辛い物を食べると活動的になったり、甘いものを食べると癒され、和らいだりほっとした気持ちになります。料理の温度によっても感じ方が違うでしょう。このように日々の食事はあなたの身体と心に大きな影響を与えています。今のあなたは、あなたの今まで食べたもので作られています。
人間の身体を作る大部分の細胞は大体3か月から4か月間で入れ替わるとされています。
これから先マクロビオティックを生活に取り入れて行くためにはどうしたらよいのでしょうか?
まずは、身体によいものは何かという視点を持って食材と調味料を選んで行きましょう。自分が食べているもので自分の身体が出来ているという事を意識出来れば、身体が必要とするものがだんだんわかってくるはずです。
食が変われば細胞も変わり細胞が変われば身体も変わり、身体が変われば考え方、生き方も変わってきます。それまで後ろ向きにしか考えられなかったことについても、前向きに考えられるようになって来ます。「食」はその人の身体も思考も、さらに言えば人生観も司っているのです。
食が変われいろいろ良いことが起こりそうな予感ですね。。。
マクロビオティックの健康観
マクロビオティックにおいて、全ての病気や体調不良は、身体が陰性に寄り過ぎてるか、陽性に寄りすぎているかで起こると考えられています。
その主な原因は毎日の食べ物にあります。毎日の食べ物が環境にあっていなかったり、その食べ物の一部分ばかり偏食してたり、陽性な動物性品や塩気ばかり摂っていたり、陰性な砂糖ばかり摂っていたりすることで身体の陰陽の調和が著しく崩れて病気や体調不良となるのです。
食べものとは日々の食事だけではありません。水や空気や日光、そして住環境も含めて広義の食べ物です。私たちは食べ物(環境が作り出したエネルギー)を通して、自分がいる空間や環境と調和を見出すことで、健康を手に入れ、生き生きとした人生を送ることが出来ます。そしてその空間や環境は、無限の広がりを持ちます。
つまり、私たちは無限の広がりを持つ宇宙の中にいて、その陰陽の秩序に沿っていれば、健康はもとより、人生を自在に創造する無限の力を発揮できると考えます。
桜沢如一の「健康の七大条件」
1.けっして疲れない
2.ご飯が美味しい
3.よく眠れる
4.物忘れをしない
5.けっして怒らない
6.万事スマート
7.嘘をつかない
マクロビオティックの食べ方
*よく味わう
マクロビオティックはよく食べる瞑想と言われます。食を通じて人を知り、社会を知り、自然を知り、宇宙を知るのです。そのために今までとは食べることに対するフォーカスの度合いが格段に変わります。料理を作ってくれた人、その素材を育てた自然環境に想いを馳せながら、よく味わうことが大切になります。
*よく噛む
人類は、穀物を火で調理して、デンプンの糊化することに成功しました。そして、その穀物をよく噛むことでアミラーゼというデンプン消化液が分泌され、大量の脳の栄養分であるグルコースを送る事が出来るようになりました。つまり人類にとって、穀物を噛むことは最も基本的な行為と言えます。体調が悪い時は特によく噛むことで、弱った消化器官の回復を早める事ができます。そんな時は玄米一口を60回~100回噛んでみましょう。また普段から一口30回程度噛む習慣をつけておきましょう。
*腹八分目
マクロビオティックを行うと、今まで普通の食事で消化に費やしていたエネルギーを、創造的な行動へと使う事が出来るようになります。また「よく噛み」「腹八分目」にすれば、より消化に費やすエネルギーを、担保することが出来ます。昔から「腹八分目の医者いらず」といいますが、それらを消化するエネルギーを莫大に消費することまでには、あまり考えが及びません。
*水分を摂りすぎない
よく水飲み叫ばれる昨今ですが、それらの健康法はほとんどが欧米乾燥地帯から輸入されたものです。日本は基本的に多湿地帯で、空間に大量の水分が含まれています。そんな環境の違いを考えずに、海外の健康法を鵜呑みにしてしまうと逆に健康を害してしまうことがあります。マクロビオティックでは基本的には水分を摂りすぎないことを進めます。
*美味しく楽しく
まずいけど健康のためにと思って食べ続けることで、健康になることはありません。もし今食べている物がまずいと感じたら、それは今の体調と合ってないか、調理の仕方が間違っているのかもしれません。美味しく楽しく続けることがマクロビオティックで最も大切なことです。
身体の変化に注視する
人の血液は約3か月で入れ替わるとも言われます。まずは3か月マクロビオティックの基本食及び日常食を行うと、身体に変化が起きてきます。それはもちろんポジティブな変化もありますが、急に食事を変えることで、東洋医学で「好転反応」で、一時的に調子が悪くなることもあります。この時期は、特に自分の身体の変化に注視する事が大切になります。
*食品の選び方
無添加
人工的な保存剤、甘味料、着色料、香料などを添加してないものを選ぶ。
無農薬有機栽培
出来るだけ自然農法、無農薬有機栽培の安全な農産物原料を使用します。輸入品は認定機関により有機JAS(無農薬有機栽培)の認定を受け、ポストハーベスト(収穫後農薬)やくん蒸(消毒)などの処理をしていないものを選びます。
伝統製法
化学調味料などを必要としない、昔ながらの製法に基づいて作られたものを選ぶ。
当たり前のような事が日本では高級品になってしまうマクロビオティックで使われている食材をもっと普通に手にはいるようにシステムを根本から変えればいいですね。
どんどん遠ざかって行くのは残念ですが悪いものと良いものが目に見えてわかるようになって来ましたね。除草剤も農薬も使わないに越したことはないですね!!
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